高齢者に優しい住まいを目指して

先日『ユニバーサルデザインについて』LIXILのセミナーを受講しました。

人生100年時代と最近よく耳にしますが、
個人の寿命が平均して100年以上に延びると予想される時代に向かっています。
高齢者の人口が増加し、長寿社会が急速に発展しています。
ユニバーサルデザインとは
そんな高齢者をはじめ、年齢や障がいの有無などにかかわらず、
できるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。

以下は、ユニバーサルデザインの主な特徴と原則です。
これは世界共通の考え方です。

原則1 :誰にでも公平に利用できること (公平性)
原則2 :使う上で自由度が高いこと (自由度)
原則3 :使い方が簡単ですぐわかること (単純性)
原則4 :必要な情報がすぐに理解できること (わかりやすさ)
原則5 :うっかりミスや危険につながらないデザインであること (安全性)
原則6 :無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること (省体力)
原則7 :アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること (スペースの確保)

ユニバーサルデザインで対象となる人

たとえば
・背の高い人、低い人
・太っている人
・眼鏡をかけている人
・車椅子を使用している人
・妊婦さん
・けがをしている人
・ファミリー子育て世帯
・高齢者
・要介護者と介護者
・外国人

対象となる人をみても、体格、人種、障害、年齢関係なく全人口ってことですね。

今回のセミナーでは加齢に伴い運動能力が低下している方への
トイレのプランニングについて学びました。
まだ私は何気なく用を足すことができているのですが、
脚の不自由な高齢者、足腰に負担があり立座りもしにくい、転びやすい
腕の力も弱ってきている。
と誰しも歳を重ねると身体に負担を抱えるようになってしまいます。
一人でトイレに行ける方でもあちこち身体を支えながら座ったり立ったり
方向転換したり、手をついたり大変だということが非常に理解できました。
一部ご紹介します。

 

トイレの狭い空間でのプランニングだけでも配慮する点のまとめ

①扉の配置・形状
②扉付近の手すり設置
③開口部の有効寸法・段差
④便器への距離・便器前のスペース
⑤便器の高さ
⑥便器付近の手すり設置
⑦手洗を別途設置等

個人の状況に合わせ配慮が必要です。

浴室、洗面所、台所、居室、玄関、廊下など家じゅう年齢や状況に応じて
配慮する点はたくさんあります。
歳を重ねることは他人事ではありません。
誰しも通る道です。
家族みんなの状況に合うようにリフォームするのはかなり厳しいことですが
少しでもお客様の状況を理解してご提案できる手助けができたらと思います。

お住まいのこと、どうぞお気軽にご相談ください。

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