自然

花 ローズ
昨日本社でリフォーム部のOB感謝祭と次年度の新卒予定者の会社説明会が行われました。設営中、「花がいるなぁ・・。」という事を思いました。リクル-タ-を務める○○君も「社長、花いりますねぇ・・・。」ということでした。

朝の内に市内に出る用事ありましたので、ついでに自分で買ってこようと思いました。しかしながら若い女性社員の△△さんにお願いして花を買ってきてもらいました。花を買って帰ってこられた姿がとても様(さま)になっていました。

「やっぱり自分で買いに行かなくて良かったな~。」と思いました。センス良く活けていただきました。

若い頃、友人を訪ねて返還前の香港に行きました。彼は家族で住んでおり、後年香港のゴルフ場会員権の売買で成功しました。

「harbor view・・mountain view(海側・山側)」という話を現地のクリスチャンネームの不動産屋さんから聞きながらマンションを見てきました。帰りに軽い気持ちで啓徳空港で余った小銭を全部集めて花屋で花束を買いました。友人に奥様宛に花束を託しました。帰国後奥様から丁重な感激したお便りを頂きました。

「・・これまでにこんなにしてもらったことがありません・・・。」
私のほうも少々驚きました。

一昨々年、仕事で札幌に行きました。帰りに室蘭に住む学生時代のスキーの友人(北海道虻田町出身)に会いに行きました。他の大学の学生で4年間ライバルとして競いました。
最後の大会でスタート前にウオ-ミングアップしてますと彼が寄ってきて、

「米田、最後だなぁ・・。」とニヤッと笑いながら、自分のグラブを私のストックを握ったグラブにポンとぶつけた光景を記憶しています。

現在は損保会社の社員として勤めております。太平洋を一望に見下ろす高台に家を構えており、家の周りはハイキングコースでその森には隼(ハヤブサ)も飛ぶそうです。札幌駅で「何かお土産を・・」と、お菓子とブ-ケを買いました。お宅に着いて奥様に渡すと大層喜んでいただき、

「・・こんなことが出来なあかんのよ・・。」と友人に諭すようにおっしゃいました。(笑)

やはり花は女性に良く似合います。

  

海光り

自然

海光り
日帰りでお客様と施設見学に下関まで行って参りました。「♪・・今日も昨日も雪の空・・♪」の丹波から行きますと陽光まばゆいばかりでした。迎えて頂いた長州のお方もとても明るいお方でした。 改札口を出るなり、

「社長、今日は楽しみにしておりました。・・お手紙も有り難うございました。」

「・・前回の私の問い(馬関海峡はどことどこの間?)にわざわざ手紙でお答えを頂き有難うございました。・・今回も宿題を沢山残していきます・。」(笑)

「・・こらえてください。わっはっはっ・・!」
といった一部始終でした。

車中、風光も伸びやかで鄙びておりました。縮こまっていた背筋がのびのびとする思いでした。帰りの新幹線から見える瀬戸内海の景色は海光りでまばゆいばかりでした。

馬関海峡:赤間関(あかまがせき、赤馬関とも)は下関の古称で、これを略して馬関(ばかん)。

 「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急流をもっとも好む。自然というのは動いていなければならない。・・・馬関海峡(ここは下関海峡というより馬関海峡とよぶほうが、潮の色までちがってくる)は、潮がはげしくうごき、潮にさからってゆく外国の大船までが、スクリューを掻き、機関をあえがせて、人間のいとなみの可憐さを自然風景としてみせてくれる。」
                     『街道をゆく』長州路 司馬遼太郎著

コアの部分

土木, 社内

 篠山でのマンションの躯体内覧会があり休日出勤しておりました。お昼に福知山で所用があるため会社におりました。

「工事中の法面より湧水がある・・・。」との連絡でお役所より出動依頼がありました。あいにく休日のため担当者が遠方の実家に帰っていたりもう一人は体調不良で自宅で休養中のため私が向かいました。

 向かう車中、自然テンションが上がっていくのが自分で分かります。

現地には法面の下にお住まいの方が5人ほど出ておられ表情が硬く不安そうに見ておられました。専務も連絡が取れお役所の方ともに現地に到着しました。

「こういう形で湧水の処理をします・・。」と説明し帰りには少し安心していただき到着したときよりも笑顔で話していただけました。

 なぜ向かう車中、自分の身体からアドレナリンが出てくるのが分かるかといいますと、われわれの仕事の「コアの部分」に対峙しようとしているのが分かるからです。

 昨日も内覧会に寄りますと一日中そぼ降る雨の中、型枠大工さんが脱枠した後の型枠を手際よく片付けておられました。桟木一本一本釘を抜き、同じ長さでそろえておられ、その手際の良いそして雨中の厳しい仕事振りを見るときに身の引き締まる思いがしました。

 先日も大阪へ私の恩人であるNさん(大手住宅メーカーの元役員)に挨拶によりました。

「・・クロスメーカーの○○社だと職人さんが喜ぶ・・。職人さんが失敗しても○○社は1m2でも現地に同じように届けてくれるからや・・。自分の会社が何に徹するかが大事や・・。」

「・・ところで米田君は社長になって何年になる・・・?15年か・・?10年くらいに思っていたけど・・・。その襟につけている米田のバッチのマーク21世紀に通じるデザインやで・・。先代が21世紀に通じるように考えて作ったマークやと思うで・・。大事にしいや・・・。」

 有難いお言葉でした。

エスガーデン杉

月夜

お客様, 土木

 舞鶴・由良の年始廻りの帰りに大江町のOさんのお宅に挨拶に寄りました。以前に関連会社で河川敷の桑畑の砂利採取をさせて頂いたときの地区のまとめ役をして頂いた方です。とても篤実な方でご夫婦とも穏やかな年季の入った良いお顔をされております。

 兵役中は下士官として秘書役のような形で上官に仕えられ「Oさんでないとダメ」と上官から離してもらえなかったそうです。戦後は京都でお勤めをされ夏は「蹴上げ(京都市東山区)の疎水で泳いだ。」というお話しが印象に残っています。

「日本国もこんなお方がおられたから発展したんだろなぁ・・。」と思ったことがあります。

 いつも年始めには年末でお家で杵(きね)と臼(うす)で搗(つ)かれたお餅を頂きます。売っているお餅とは違いとても粘りがあり美味しいです。奥様が家で作られた「もろみ」も絶品です。大きい豆小さい豆がはいっておりご飯に良く合います。筍(たけのこ)や野菜も・・・。(感謝)

 帰りにそのお餅を我が社のOBのIさんのお宅にお裾分けに届けました。Iさんは関連会社で地元折衝をして頂いた方で、いつも年始は

「社長、Oさんからお餅を預かってきましたで・・。」とおっしゃって頂いたことを思い出しました。

 よくOさんはじめ地権者の方々との一杯のみがあり、Iさんとほろ酔いで、タクシーの窓から由良川筋の月を眺めながら帰りました。川筋のため遮るものがなく、山の端に見え隠れする月もなかなか風情がありました。

 清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふひとみなうつくしき   與謝野晶子

月 山上

琵琶湖疎水:琵琶湖の湖水を、京都市の水道用として運ぶために作られた疏水(常用漢字外のため)です。営業発電として日本で初めての水力発電も行われ、京都の近代化に貢献しました。疎水は発電のほか、水運にも用いられ、鴨川と琵琶湖を結びました。しかし、京都市左京区岡崎付近では勾配が急すぎるため、インクラインと呼ばれる線路が敷かれ、船を線路の上の台車に載せて移動させました。周囲は桜の名所として知られます。

松竹梅

お客様

梅年末も押し迫った頃にユーミーマンションの施主会の旅行の打ち合わせにあるお施主さんの処に行っておりました。毎年恒例で楽しみにしておられるお施主さんも沢山おられます。有馬・温泉町・鷲羽山・博多柳川・朽木湖東・松山・・と様々なところに出掛けました。

「西の方はあちこち行ったので東の方に足を伸ばそうか・・。」ということになり東の2箇所で検討するということになりました。

 話の最中に○○神社(弊社は参道にあります)の千三百年祭(口伝で西暦七百七年!より)の話題から能・狂言のお話や江戸中期の茶碗や吉野椀をみせて頂きました。茶碗には松竹梅があしらってあり「目出度いしるし」とされます。

「・・紋様や塗り薬の色や形で時代をある程度特定出来る・・。・・茶碗の独特のふくらみも飲みやすい・・。」

(私が、会社の植え込みに五葉の松としだれ梅があるために思いついて)

「(松竹梅になるように)竹も植えましょうか・・?」

「大きな竹はあかんで・・かわいいやつやないと・・。家(うち)にあるでもっていきな・・。根がよう伸びるのでコンクリートの水槽を埋めてその中に植えたけど勢いがよいので外に出て行く・・。よっぽどしっかり根が出んようにせなあかんで・・。」

 後日、旧知の△△さんが漬け物をお裾分けに会社にもってこられました。帰りに植え込みの前で、くだんの松竹梅の話をしますと

 「・・親父(先代)の植えた牡丹にも油かすやっときなよ・・。松竹梅も目出度いでええこっちゃ・・。ほんでもお金儲けは猪鹿蝶(いのしかちょう)やのう・・。」

 「???」 

とニヤニヤ笑いながら帰って行かれました。

猪鹿蝶 :花札で「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚を集めた役。