社長ブログ

対話

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休日で午前中にお客様への葉書や月1回の社長通信を記す。

Amazonで届いていた「光の子供」エリックフォトリノ著を少し読みかける。

最近はkindleで電子書籍もダウンロードして読みかけるため、最後まで読まず読み忘れもある。

Amazonから「書評」を求めるメールをみて思い出すこともある。
 

少し飽きたため、手元においてある「風姿花伝・三道」世阿弥 竹本幹夫訳注をめくりだす。

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「(序)

それ、申楽延年のことわざ、その源を尋ぬるに、あるは仏在所より起り、あるは神代より伝ふといへども、時移 り、代隔たりぬれば、その風を学ぶ力およびがたし。ちかごろ万人のもてあそぶところは、推古天皇の御宇に、聖 徳太子、秦河勝におほせて、かつは天下安全のため、かつは諸人快楽のため、六十六番の遊宴をなして、申楽と号 せしよりこのかた、代々の人、風月の景を仮って、この遊びのなかだちとせり。そののち、かの河勝の遠孫、この 芸を相続ぎて、春日・日吉の神職たり。よつて、和州・江州のともがら、両社の神事に従うこと、今に盛んなり。
 
 されば、古きを学び、新しきを賞するなかにも、全く風流をよこしまにすることなかれ。
 
 ただことばいやしからずして、すがた幽玄ならんを、うけたる達人とは申すべきか。まずこの道にいたらんと思 はんものは、非道を行ずべからず。ただし、歌道は風月延年の飾りなれば、もつともこれを用ふべし。
 およそ、若年よりこのかた、見聞きおよぶところの稽古の条々、大概注しおくところなり。

 一、好色、博奕・大酒、三の重戒、これ古人のおきてなり。
 一、稽古は強かれ、情識はなかれとなり。 」(風姿花伝「序」)

緊張感のある文体が読むものに襟をだださせる。

一つ一つ訳注を読みながら拾い読みを続ける。

言葉の一つ一つが現代の人間に問いかけてくる。

(申楽・・江戸時代まで能は申楽とよばれた。)
(和州・・大和国の別称、春日神社。江州・・近江国の別称、日吉ひえ神社。両州で申楽が盛んであった。)
(非道・・専門外のこと。)
(情識・・強情であること。頑固。)
 

「・・およそ 、家を守り、芸を重んずるによて、亡父の申しおきしことごとをも、心の底にさしはさみて、大概を録す るところ、世のそしりを忘れて、道のすたれんことを思ふによりて、全く他人の才学におよぼさんとにはあらず。 ただ、子孫の庭訓を残すのみなり。

風姿花伝条々  以上

干時応永七年、卯月十三日 従五位下左衛門大夫秦元清 書 」(風姿花伝 第三 問答条々(九))

「庭訓」・・・丁度弊社の「創業65年史」を年末に完成させましたが、これも社内への庭訓であろうかと思います。

(ていきん。家庭教育。孔子が庭で、子の鯉(り)に対して、詩経や礼記を学ばなければならないことを教えたという「論語」季氏の故事から。)

(秦元清・・世阿弥元清の本名)

この本を若年より時に応じて拾い読みをしてきましたが、数百年前の先人の言葉を受け取るのも幸せですね。

感謝

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今年も残すところ1週間余りとなりました。

今朝も雨中、会社の横の宮ノ下タウンで住宅の地鎮祭をさせて頂きました。

住宅事業部の方は災害の復旧の住宅を年内に間に合わすため、仕事も佳境の様子です。
 

 
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先日会社に戻りますと丁度、リフォームのお客さまがポインセチアの鉢植えをメッセカードを添えて持ってきて下さりました。

新人の女性社員がユニットバスの入れ替えをさせて頂いたお客さまです。

先日頂いたアンケート葉書の最後に

「担当者は若く経験不足もある中、一生懸命取り組む姿がとても嬉しかったです。これからも1つ1つ勉強を重ねて頑張って下さい。福井ドン、有り難うネ!」

とお書き頂きました。

とても嬉しかったです。
 

その前日には綾部のお客さまから封書でお便りを頂きました。

太陽光パネルをつけさせて頂いたり、何回か仕事をさせて頂いているお客さまです。

8月の豪雨で塀が崩れたそうです。

「御社が水害で大変な中、迅速な対応をして頂き・・・・・、(協力業者の)K開発の完璧な仕事ぶりに感謝致します。」

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大変有り難いお便りでした。
 
 

昨年の事ですが、こんな事もありました。

夏に激しい雨の中で住宅の地鎮祭をさせて頂いたお客さまです。

丁度上棟日が小生の東京出張と重なり、朝一番現場にご挨拶に上がり電車に乗る予定にしていました。

会社の朝礼が終わると、月1回の一斉清掃日で失念してしまい、、社内のどぶ掃除を始めました。

夕刻担当者から(丁度私の誕生日であったため)奥様がお祝いのケーキを現場に持参して頂いたと出先にメールを受け、一気に動揺したことがあります。。
 
 
 
年賀状を出すために、自分の日報を一覧していますが、1つ1つが印象深い出来事であり、感謝、感謝ですm(_ _)m

一体化

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今月は水害の影響で住宅の着工が2ヶ月ほど遅れたため、地鎮祭や着工式、お引渡しと行事が続きます。

はぜ住宅

先日は午前中に土師でお引渡しを行い、午後から篠尾の分譲地で地鎮祭を行い行いました。

お引渡しのお客様には工事進行の間、毎日のように現場にお客様に来ていただいたそうです。

可愛らしい家が完成しました。

お客様に機嫌よくお引渡しが出来、嬉しかったですw

 
 
篠尾の分譲地では先週から三棟目の地鎮祭でした。

ある地鎮祭では雨が降っていたため、車を路肩に寄せて駐車したら、車を出すときに泥を引っ張ってしまいました。

宮司様を神社までお送りせねばならず、

「あ~まずいな~。。」

と思いつつお送りした後に、会社によってスコップと竹箒を積んで現場に戻りました。

戻ってみますと工務のM君が、

「水を撒いて流しましたで・・。」

と既に掃除をしてくれていました。

M君が私の考えたことと同じく考えてくれて有難かったです。
 
 
今回は営業のA君と二人で設営を始めました。

A君が、申し訳なさそうに

「社長祭壇を忘れたので会社に戻って取ってきます。。」

との事で引き返しました。

竹を切って持ってきてくれた工務のN君と準備を進めました。

そこへ課長のO君が到着しました。

N君と私が同時にO課長に

「A君が祭壇を忘れちゃったで・・・。」

と報告しました。

今回はN君と私の頭の中が一体化したみたいで、思わず苦笑しました。

 

立冬を過ぎて。

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福知山店のショールームに行きますとクリスマスの飾り付けがしてありました。立冬も過ぎ、もう残すところ一月半となりました。

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福知山店の裏で野菜を作っているために、初めて野菜を貰ってきました。サニーレタス、サラダ菜、セロリ、葱、からし菜等々でした。農業指導を受けているEさんと一緒にスナップえんどうを植えてきました。玉ねぎも植えてあり着々と野菜が取れる様になってきました。

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先週の「一斉清掃」は近所の一宮神社の周りの落ち葉掃除をしてきました。こちらも間もなく新年を迎えるようになります。

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一宮神社で思い出しましたが、先日小生の近所にお住まいのTさんから写真を送って頂きました。小学生に「家の近くにある自慢できる場所を教えてください」と質問していただいたところ、一宮神社とともに弊社を挙げていただいたようです。「じゅう業員さんがやさしくしてくれるから。」との事です。

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有難うございました。

心意気♪

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 毎朝愉しく日経新聞の「私の履歴書」を読んでいます。

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現在はコマツの相談役の坂根正弘氏です。氏は建設機械分野で米国の巨人キャタピラー社と張り合うまでにコマツを成長させたコマツ「中興の祖」だと思います。

私どももコマツの建設機械のユーザーですが、コマツがブルドーザーからバックフォー、環境対応のハイブリッドバックフォー、巨大無人建設機械システムと発展し現在の「ダントツ経営」を実現した歴史を紐解くようで面白いです。

我々が当時、ユーザーとして感じていたことを書いてあるように思います。

大らかな時代で氏の島根県の浜田市から大阪に出てこられた飾らないお人柄も魅力です。

大阪市立大学時代、郷里の友人がコマツの販売店で働いた縁でコマツの独身寮に居候し、コピー機を使い、賄をして貰い、いよいよ就職の時にはコマツの社員から「坂根君はコマツに恩義があるのだから、就職して恩義を返すべきだ。」と説得され入社した経緯や親戚のおせっかい叔母さんから結婚を勧められ、紹介された女性がたまたまデート中に、お見合い写真用に撮影した彼女の写真が写真館のショーケースに飾ってあり、「まさに『看板娘』とは此の事だ。」結婚を決意されたりしたエピソードが書かれてありました。(笑)

 
・・・バブル景気時代、子会社の砂利採取会社で総重量75トンのバケット容量2.3m3のロングアームのバックフォーをオーダーしたことがありました。当時競合のH社と2社見積もりを行いました。

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それまではコマツはブルドーザーの会社と言うイメージでした。

バブル景気で各社忙しく、わざわざ特注の機械を作るのが大変だったと思います。

H社が出してきた納期が7ヶ月、コマツが出してきたのは4ヶ月。

「コマツの心意気」を強く感じたのは言うまでもありません。

そうした系譜が今日まで脈々と受け継がれているのかも知れません。
 
・・・コマツの機械が「ダントツ経営」のせいか「ダントツ」に高いのも玉に傷ですが・・・。。
 
 

城ヶ島の雨
 
雨はふるふる 城ヶ島の磯(いそ)に
利休鼠(りきゅうねずみ)の 雨がふる

雨は真珠(しんじゅ)か 夜明けの霧(きり)か
それともわたしの 忍(しの)び泣き

舟はゆくゆく 通り矢のはなを
濡(ぬ)れて帆上げた ぬしの舟

ええ 舟は櫓(ろ)でやる 櫓は唄(うた)でやる
唄は船頭さんの 心意気

雨はふるふる 日はうす曇る
舟はゆくゆく 帆がかすむ 

(作詞=北原白秋 作曲=梁田 貞)