山笑ふ

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山笑ふ季節となりました。

山桜やこぶしも美しいですね。

うららかな気候も気持ち良いです。

この時期、中学校の教科書に載っていた詩を思い出します。

とても好きな詩です。

 

写真.篠山JPG
 
 

甃(いし)のうへ
 
 

あはれ花びらながれ

をみなごに花びらながれ

をみなごしめやかに語らひあゆみ

うららかの跫音(あしおと)空にながれ

をりふしに瞳をあげて

翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり

み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ

廂(ひさし)々に
 

風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば

ひとりなる

わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
 

(三好達治)

北海へ

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昨夜、自転車で一人英国北上中の次男より、

「ゴール!!!」

の報が入る。英国ロジーマスという北海を望む海岸に到達の知らせw
 
 


 
 

 

「3月16日午前10時53分
lossiemouthのビーチに自転車と共に到着ッ!!
イギリス全土の旅を完遂しました!

ロンドンを出発し、西海岸に至り、Walesを越え、チェルシーで一休み。北上して湖水地方を通り、雪山を走破し、Scotlandに。そして東海岸を駆け上がり、ハイランドの山々を越えて、今日北海に到達しました!

誰にも負けないと胸を張れる、密度の濃い、最高難易度の18日間の旅路でした!

これにて私の学生時代は終わり! — 場所: East Beach, Lossiemouth」
 
 

とのことで、言葉、悪天候に悩まされながらの旅でありました。

当初は
 


 

「現在UK本土の南西、Bristolという町にいるっす

特殊な道路交通事情、地形、気候、文化などイギリスの全てが全力で私を殺りにきてますがそれくらいでは私は死にません

またキャリアーが折れましたがそれでは私の心は折れません

あと寒い テントで寝たら寝袋凍りおったわw

これからウェールズ突入じゃー!

メシマズの国より 」

の感じでしたが、途中で雪に遭遇。


 
 

「ずっと最近北上を続けております。
昨日の写真は標高のそれなりに上なための雪、でしたが今朝標高ゼロ近いところで目覚めたところこんな感じになっていました
色々考えましたがそれでも北上と避けられない山越えにトライします。
一度トライして成功すればよし、だめなら別の策を考えます。
誰か晴れ男女をイギリスに派遣してくださいw」

「・・・場合によっては押していくしかない・・。。凍結での転倒が怖い・・・。」
 
 

 
 
 

翌日、
 

「賭けは俺の勝ち!!!
スコットランド突入!!」

 
 

その後、クレジットカードが目算違いで限度額が一杯と判明し、所持金が1万円ちょっとと僅かになりました。家と本人間で未明よりちょっとした騒動がありました。。

私もちょっとだけ活躍しました^ ^
 
 

終盤は

「今ゴール日が大雨で絶望してる;;」

みたいな感じした。
 
 

何はともあれ、無事到着してやれやれでした。

彼もやりきったすがすがしい気持ちで帰国すると思います。


 
 

ハンサム

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年初に「社員アンケート」を記名式で提出してもらいました。

「会社への提言・社長への提言・上司への提言・5・10年后キャリア・志望部署・理由・困っていること」等を書いてもらいました。

2月末にようやくエクセルデータに纏めました。

「パソコンの動きがおもくなってきた。調子が悪い。」
「会社敷地内の外灯が暗い。」

「エレベーター内も灯りが暗いし、かけてある建築物のパネルも最新のものに変えるべき。」
「応接室の机が事務机で、応接セットにしたほうが良いし、子供用の椅子も必要」

「なんでも一任して後から言うのは困る。」
などなど・・。

物理的なものは、遅滞なく対応し、社員からの提案は提案者本人に依頼し準備をしてもらっています。
 
 
 
 
特に近年の社員アンケートや課題図書(今は「高橋是清自叙伝」や「海賊と呼ばれた男」を読んでいます。)の読書感想文などを読んで感じることがあります。


 
学校卒業後入社して結婚し出産して職場復帰した女性社員たちの書く文章です。

「皆いい人、和気藹々でとてもいい雰囲気。」
「女性が働きやすい環境有難い。」
「家族穏やかに過ごせています。」
「良いことも悪いことも素直に報告できるような安定した気持ちで仕事ができ、とても恵まれ
いて幸せ。」
「自分の仕事の意義を考えてみる。前向きに考える。 もう少しじっくり考える。」
「朝5時に起きて、・・・帰宅後、息つく間もなく子供と向き合う時間がない。」

等と日々仕事、子育てに時間と格闘しながら苦労している姿や仕事や人生への思索を深めている様子が目に浮かんできます。

その中でも、自分の属する組織や同僚への感謝、気遣いの文章に頭が下がる思いです。
 

 
 
大きな老人施設の工事が最盛期です。

課長に用事があり現場に寄りました。

工期も厳しく、小雪舞う中、監督3人はコンクリートスラブの上の浮いた水を柄杓や塵取りで黙々と汲んでおりました。大きなスラブできりがないほど面積です。

とても声をかける雰囲気ではなく、仕事の厳しさ、彼らに仕事へのモラルの高さを教えられる思いでした。
 
 
 
 
 
子会社の砂利採取の西部開発も12月からほとんど休みなく稼動しておりました。お客様の特殊砂利の納期が迫っており、海に撒くため船の出港に間に合わす必要がありました。

「休まなあかん。事故が起きたらえらいことや・・。」(米田)
「納期があるんで・・・。2月になったら休める・・。お客様の信用を崩すわけにはいかん。」(工場長)

連休の日に原石の採取場に行きますと寒風吹きすさぶ悪条件の中でダンプが泥を道路に持ち出さないように、鉄板の下に厚手の古いシートを敷いておりました。

その4人の立ち向かう姿を見て、粛然とさせられる思いでした。
 
 
 
 
NHKの大河ドラマではないですが、「ハンサムウーマン」「ハンサムマン」の誇るべき仲間たちです。

儀式

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「イギリスは今年は寒い日が多く自転車での旅は結構厳しいでしょう。

特にスコットランドは寒いです。

最近は日が長くなり5時半ころ暗くなります。

3月の後半はずいぶん春らしくなります。」

ロンドンに家族を置くシンガポール赴任中の友人よりメール。
 
 

次男が就職を前に英国で自転車一人旅中。

先月に成田を出発。

今朝、安否確認の家内とのLINE。

「とりあえず寒くて仕方がない。キャンプ場はこの季節ほとんど人がいなくて安全そうですと父に」

東京出張の合間、表参道の蕎麦屋で彼と暫し旅談義。

「ユースホステルに泊ったほうが・・・」と彼に勧めた。
 
 

彼は一人旅で社会へ出る前の「自分の儀式」をやっている気がする・・・。

通過儀礼というかイニシエーションというか?
 
・・・元服とか割礼とか七五三とか言うやつです。
 
 

気がつけば子供は皆巣立っている・・・。

悠々と。

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弊社のお得意様のM社様から昨年の工場の雪害復旧と大規模工場修繕工事に対して感謝状を拝受しました。

わざわざ北海道の道東の本社からO社長様始め幹部の方々にご来駕賜りました。

社長様には10年振りに弊社にお訪ね頂きました。


 
 

いつも通り、ニコニコとウィットに富んだお話をして頂きました。

「・・・平均年齢若いね・・・。米田社長平均年齢を上げてるんじゃないの・・・(笑)」
 

「北海道の本社に来て頂くと、第三工場も見ていただかないとね・・。」

「第三工場・・・??何処にあられるんですか?」(米田)

「うん。・・・水産物加工の方の・・・。・・・寿司屋だよ(笑)」

「翌日は第四工場も行っていただかないとね。・・・畜産加工の方の・・・。最近は丸の内にも進出しているから・・・。」

「焼肉屋さんですね(笑)」
 
 

カイ(KAI)と言う北海道の地域誌に載った会社の特集も見せていただきました。

読んでみますと当時発祥の地周辺には金融機関がなく、M社様の発行された商品券が斜里、紋別、網走、雄武で金券のように流通したと書いてありました。

何時も悠々とされている会社の信用の深さをかいま見る思いでした。

ちょっとしたご縁から出入りさせて頂き、今日に至った有難さを深く感じいる次第です。

感謝。