多謝

お客様

朝日 ピンク
夕刻専務から

「社長、○○さんにお礼言うといてよ。」

とのことでした。

「は~??」

「××町内の仕事で借地していた畑を地主さん立ち会いの下、返還したんですわ。地主さんが畑をしようと思ったら小石が多くて・・・。その話を知人に言われ・・・。その話の又聞きで(同業の)○○さんが聞かれて当社に連絡がありました。わざわざ○○さんが『僕が立ち会ってあげるわ・・。』ということで・・、無事立ち会いが済みました。ほんで、○○さんのお顔見られたら・・・。」

お礼の電話をしますと

「あんたに言うほどのこともないでなぁ・・。」と仰られました。

今朝も◎◎町からわざわざ80歳になられる補聴器をつけられたご主人が電車に乗られタクシーを乗り継ぎ会社まで数千円のリフォーム代金をお持ち頂きました。

「昨日お宅の担当の□□さんが集金にきてくれたけど用意してへんかったで・・。耳鼻科に行くついでに・・・。わからん処はタクシーで行きます。初めて米田組に来ました。」

とのことでした。

深く深く感謝致します。

  なにごとにおわしますはしらねどもかたじけなさに涙こぼるる      西行

風薫る

お客様, 趣味

新緑
連休の中日を利用して、網野まで仕事で世話になった旧知の方にご挨拶に行ってきました。道中、新緑が濃くなり、爽やかな風が吹いておりました。

会社がお休みでお宅まで伺いました。お宅に上げていただき、コーヒーをご馳走になりました。四方山話に花が咲きました。

「・・以前呼んで頂きご馳走になったオコゼの刺身はこれまで私が食べたもので一番美味しいものでした・・・。」

「米田さん、私の友人で居酒屋の主人が、海で30M位まで素潜りをします。石鯛は戻ってくる習性があるそうで、まっといて突くそうです。腰に何匹もぶら下げて上がってきます。年に○○枚くらい捕るそうです。釣りをする人からしたら情緒がないと・・。ほんでも・・料理は山賊料理と言うか豪快で・・びっくりするような頭を焼いたのが出てきます・・。」(笑)

「災害工事は大変でしたね・・・。」

  ・・・

行き帰りの峠のところでは水田に水が張ってあり、田植えも済んでおりました。車を止めると「ゲコゲコ・・」と蛙の大合唱でした。

思わず「・・かわずのなく音も かねの音も・・」といったメロデイーが心に浮かんできました。

  朧月夜(おぼろづきよ)

  菜の花畠(ばたけ)に
  入日(いりひ)薄れ
  見わたす山の端(やまのは)
  霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて におい淡し(あわし)
  
  里わの火影(ほかげ)も
  森の色も
  田中(たなか)の小路(こみち)を
  たどる人も
  蛙(かわず)のなくねも かねの音も
  さながら霞める(かすめる) 朧月夜

                          作詞:高野 辰之
                          作曲:岡野 貞一

海棠(かいどう)

お客様, 自然

海棠
春のある日、知人から

「庭の海棠が咲いたので、食事に来ませんか?」とお誘いを受けました。会社のお客様である○○さんと宵の口にお訪ねしました。

二階の座敷からの中庭のピンク色の海棠の花びらの眺めが見事でした。座敷の床の間には書院もついており、欄間も凝った造りでした。

○○さんが、

「この欄間は近江八景を描いてありますね・・。これが瀬田の唐橋・・これが彦根城・・これが三井寺の晩鐘・・これが矢橋の帰帆・・これが堅田の落雁(雁が降り立つ様)・・石山寺の秋月・・浮堂・・紫式部がここらで源氏物語を書いたのではないですか・・?桐の目を使って霞たなびく様を表しています。・・・隠し絵に万年亀と鶴が入っていますね・・。」

「へ~え??」(パチクリ)

「中国の湖南省の洞庭湖の瀟湘八景が本歌(おおもと)です。中国の景勝の地です。」

「へ~え??」(パチクリ)

「そういえば神奈川県にも金沢八景と言う地名がありますね・・・。富嶽三十六景も・・・。」

「書院も電球の替え球みたいなものを置かず、硯と筆くらい置いてもらわんとあきませんな・・。」

「は~い。」(小声)

そんなお話を聞きながら春の宵は暮れていきました。

   外にも出よ 触るゝばかりに 春の月     中村汀女

パンジー

お客様

パンジー
お客様アンケートに工事の出来映えについて「やや満足」とありましたので気になりお客様宅を訪問しました。地図で調べると会社の近所であり、顔見知りの年配のご婦人のお宅でした。

快晴で散り際の名残惜しい小さな桜が前栽に咲いておりました。2回目の訪問でお目にかかることが出来ました。玄関で沢山のパンジーやチューリップを移植されておりました。

機嫌良く迎えて頂き、樋工事の具合を尋ねますと、新設の工事外で古い樋からの雨漏りにコーキングをしてもらったが、まだ「ポトリ・ポトリ・・」と樋を伝って落ちるとのことでした。

「ついでの時で良いですよ・・。」修復を約しました。

色とりどりの花々の苗がありましたので話しておりますと、遠方にお住まいのご子息が花好きのお母様の為に買って帰ってこられたのことです。

やさしい息子さんの心を思いながらお宅を後にしました。

  山路来て 何やらゆかし 菫草       芭蕉

しゃちょうちゃん・・

お客様

子供 シルエット
リフォーム工事の竣工挨拶に伺いました。丁度庭の畑にお母様がおられ、「コーヒーを入れますので・・。」ということで、玄関に招き入れていただきました。娘さんご夫婦から工事を依頼されました。

『担当の○○さんがいい人で・・大工さんも左官屋さんも良い方ばかりでした。寒い時期でしたので私も娘も・・極限の状況までなりました。しかしいい人ばかりでしたし、細かく注意してやっていただきました。亡くなった主人に「お父ちゃん助けてよ・・。」と祈りました。・・ご先祖さんのおかげで・・。今度△年生になる孫(女の子)も「○○ちゃん○○ちゃん・・。大工さん大工さん・・・。」と呼んで呼んでするので・・「大工さんの耳にたこが出来るで・・」といいました。バレンタインのチョコも孫が○○ちゃんと大工さんとお爺ちゃんの分を作りました。・・』

機嫌よくお話頂きました。
帰り際、娘さんがお二人のお子さんとお戻りになりました。

「○○ちゃんの社長さんやで・・。」
「しゃちょうちゃん・・??」(下の男の子)

皆で私の車が遠くになるまで見送っていただきました。角を曲がったところで、皆さんに向かって窓から手を出して振ったために、危うく路肩にぶつかりそうになりました。(汗)

深く深く感謝いたします。