リズム

2019年4月26日

ブログ

某日「ル・コルビジュエ 絵画から建築へ ― ピュリズムの時代」展(上野・国立西洋美術館)に行ってきました。

前夜都内で学生時代のスキー倶楽部の同期の集まりがあったため足を延ばしました。

国立西洋美術館はル・コルビュエの基本設計で世界文化遺産に登録されています。

ル・コルビジュエは本名シャルル=エドゥアール・ジャルレで今回たくさん展示されていた絵画は本名で描かれています。

写真の左上の展覧会の入場券の背景もシャルル=エドゥアール・ジャルレによるピュリズム(Purrism)よる絵画です。

ル・コルビジュエはフランク・ロイド・ライトとミース・デル・ファン・ローエとともに「近代建築の三大巨匠」と位置付けられています。

「建築は住むための機械である」(著作「建築を目指して」より)の言葉や「近代建築の五原則」を提唱しました。建築の世界であまりに有名なサボァ邸でその「近代建築の五原則」が実現されました。

1.ピロティ
2.屋上庭園
3.自由な設計図
4.水平連続窓
5.自由なファザード

音声ガイドを借りてニ時間余りゆっくりとル・コルビジュエが基本設計した空間で見て廻りました。

特に目を引いたのはその初期にパブロ・ピカソ、ジョルジョ・ブラックが中心となったキュビズムに対し、詩人のポール・デルメ、画家のアメデエ・オザンファンとともにシャルル=エドゥアール・ジャルレが主唱したピュリズム(Purrism)の絵画群です。

           
 「瓶のある静物」アメデエ・オザンファン           「和音」アメデエ・オザンファン

三人は雑誌「レスプリ・ヌーヴォー」を創刊しその理論を世に問うていきます。ル・コルビジュエ(このころからこのペンネームを使うようになる)はこの雑誌に記載した記事をまとめ著作「建築をめざして」を発表し、世界中の建築家から注目されます。

「ピュリズム」(純粋主義)は機械文明の進歩に対応した「構築と統合」を唱えました。絵画制作に取り組みながら新しい建築の創造を目指したエドゥアール・ジャルレは、1920年代パリの美術界の先端をいく芸術家たちとの交流から大きな糧を得て、近代建築の騎手「ル・コルビジュエ」へと生まれ変わります。

    

「レスプリ・ヌーヴォー館」ル・コルビジュエ 「レスプリ・ヌーヴォー館の静物」シャルル=エドゥアール・ジャルレ(ル・コルビジュエ)

☆1925年のパリ万国博覧会(いわゆるアール・デコ博)では装飾のない「レスプリ・ヌーヴォー館」を設計し、アール・デコ装飾の展示品が並ぶ中、異彩を放ちました。

・・・音声ガイドで「ピュリズム」の絵画の説明を聴きました。「禁欲的な色彩を使用するキュビズムに対するパステルカラーの使用、表面の平滑さ、工業芸術に欲した規格化、純粋化・・・リズム感・・・。」

「リズム」という言葉が一番心に残りました。
 

 

ブログトップへ戻る