戒(かい)

2005年11月23日

建築

先日来、耐震強度偽装のマンションの問題が大きく取り上げられております。この業に携わるものとして、あってはならないことです。

我々がこの仕事をしていて一番困るクレームが「道義的なクレーム」です。「不具合やお客様の気に入らない仕事についてはつぶしてやり直す。」という事をチラシをうたっております。(先代からの方針です。)つぶしてやり直すだけでもご迷惑ですのに、横着をしてご迷惑をおかけした、ましてや嘘をかたったなどということは修復がききません。

私が社長なりたての頃(15年前)に当社の顧問をお願いしているE法律事務所(大阪)を主催するO弁護士と相談する機会がありました。彼は小学校・中学校と机を並べた畏友(いゆう)です。今では東京にも事務所(神谷町)を構え弁護士が10人あまりおられます。日本経済新聞社から出版した個人情報保護法のハンドブックでビジネス書部門で長く1位にランクされたり、マスコミにも都度々出てこられます。

『米田、「オオカミと3匹の子豚」の話を知っているか・・?ブーは早く藁(わら)の家を作ったけどオオカミのひと吹きで飛んでいったわなぁ・。フーは木で作ったけど、これも簡単に毀されてしもたわなぁ・・。ウーは煉瓦で作って時間はかかったけど堅固なもんができたわなぁ。オオカミも歯がたたんかったわなぁ。社長は地域で建設会社をやるんやったら「信用」という煉瓦を1個ずつ時間をかけても積んでいかんなんわなぁ。わかるか~。』

彼のわかりやすい話が私の記憶に強く残っております。

「智恵と戒をもつものは沙門(しゃもん)なり。」

沙門:ほとけの子

 

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