うだつ

2005年9月13日

建築

 昨日市内を運転中、商家の外壁に「うだつ」が上がっているのを見かけました。
「うだつ」とは隣家との間にもうける土造りの防火壁で富の象徴とされました。「うだつがあがらない」という言葉もここから来ています。

司馬遼太郎さんの著書で街道をゆく⑲「中国・江南のみち」の中に杭州の街並みに「うだつ」を見かけることを期待して旅する記述があります。杭州は寧波(ネンポー)という港に近く、寧波は室町期以降、日本との海上交通の拠点として栄えました。杭州や寧波の街並みに「うだつ」が沢山見ることができたようです。

江戸初期までは町方の建物は板葺きで粗雑なものが多く火事にでもあえば密集している江戸・大坂(阪)はひとたまりもなかったそうです。江戸中期以降、奉行所は防火上の対策に腐心しました。瓦葺き・土蔵造り・塗り壁構造とひろがり都市景観が変わっていきました。

司馬さんはこの地域の民家つくり方がなんらか江戸期の日本の類焼防止の工夫に影響があったのではないかと推測されたようです。

遣唐使も通り、仏教の伝来の通り道となったこの港(寧波)からこの様な造作の仕方も入ってきたのかと思いました。

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