2016年10月28日

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今月は旅が多く出雲に出かけた同じ週末からダブリン(アイルランド)、ヘルシンキ(フィンランド)出かけました。
 

出雲では日御崎(ひのみさき)に宿泊しました。

宿からみえる日本海の景色が絶景でした。

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翌日は先に宿の近所にある美佐伎神社(日御崎神社)にお参りしてから出雲大社にお参りしました。出雲大社の分祠の宮司様が案内役として付いて頂きました。

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碑にあります「一月一日」の歌は出雲大社第八十代宮司千家尊福(せんげたかとみ)氏の作です。
 

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ついて頂いた宮司様は自然体の磊落な方で宿では職業柄私にはなじみの深い祝詞もお教え頂きました。

宿のロビーには出雲大社にまつわる神話や古事記関連の雑誌や絵本があり興味深く眺めました。

出雲古代歴史博物館にも行きました。

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ビデオでの「神在月」(カミアリヅキ)の稲佐の浜での神迎祭も非常に興味深いものでした。旧暦の10月で今年は11月9日の夜に行われるそうです。神様たちをお迎えし11月16日には神様たちを送り出す神事が拝殿で行われるそうです。(神無月カンナヅキは旧暦10月の異称。八百万の神々が出雲の稲佐の浜に集まられる。)

ミュージアムショップがありましたので「別冊太陽 古事記」「解説 出雲国風土記」「水木しげるの古代出雲」(漫画)を求めました。

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読んでみますと随分興味深く何回も字面を追っています。
 

その後松江の小泉八雲の旧居も訪ねました。
 

「八雲立つ出雲」ですが古代の神々が当たり前のようにそこかしこにおられる感じが致しました。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る

出雲の国に降った須佐之男(スサノオノミコト)は八俣の大蛇から櫛名田比売(クシナタヒメ)を救い、姫を妻に得て、須賀の地に新婚の宮を建てた。このとき詠んだ歌。短歌の起源と言われています。
 
 
 
ダブリンへの機中も古事記、出雲国風土記関連の雑誌を読んでました。

ロンドンヒースローで乗り換えてダブリンに到着しました。日本と8時間の時差がありました。

街を歩いてみますと思っていたより豊かな国のように感じました。私の予備知識は以前に読んだ「街道をゆく 愛蘭土紀行」司馬遼太郎著ぐらいしかなく、随分とお隣の大英帝国に搾取された国、気候の厳しい地、アイルランド人の独特のユーモア感覚Dead Pan(無表情で話をひっくり返すジョーク)・・位しかありませんでした。

EU加盟により単一マーケットになり人・物・資本が自由に行き交うようになり、法人税率も12.5%と優遇されており海外からの投資環境も随分良いようです。米Google、米マイクロソフトなども主要な拠点をアイルランドにおいてます。最近ではEU当局よりの「アイルランドが米アップル社に対して違法な税優遇をしている。巨額の追徴課税をするように・・」のような話がありましたが、アイルランド当局は「払わなくて良い。当局を提訴する。」、英国がEUから離脱するのでもっと海外からの投資を集めるチャンス・・・みたいな感じです。

ハリーポッターの世界のような図書館のあるアイルランド最古の大学トリニテイカッレッジ、クライストチャーチ(次男が学生時代NZで自転車で輪行中地震と遭遇した都市と同じ名前)、ギネススタウトで有名なビールのギネス社、Googleも出資しているインキュベーション(孵化)施設のIT企業などに行きました。

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朝、ホテルの近所の公園を散歩していますとアイルランドが生んだ20世紀の著名な小説家ジェイムス・ジョイスの肖像がありました。

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調べてみますと、ジョイスの代表作の一つの「ユリシーズ」は人の意識の一日の流れを書いた実験小説として有名だそうです。ホメロスに「オデュッセイアー」という叙事詩があります。イケターの王であるオデュッセウスがトロイア戦争(紀元前12世紀とされるギリシャ神話上の戦争)の勝利のあとに凱旋する途中に起きた10年間におよぶ漂白が語られています。オデュッセウスの英名が「ユリシーズ」。ジョイスはオデュッセウスを二人の人物に複相させて、同時にダブリンの街に出現させました。22歳の作家志望の若者と38歳のユダヤ人です。二人は各々オデュッセウス(ユリシーズ)の顔を持っていて、6月16日のダブリンの街を動きまわる。ジョイスは「オデュッセイアー」の物語をたった一日に凝縮させたそうです。・・・とっても興味が出てきましたw

此処でも「オデュッセイアー」と言う神話が出てきており、我々は神話の中で生きているのかも知れません・・・・。

ダブリン、ヘルシンキは続編もありますのでボチボチ書いていきます。
 

 
 
天地(アメツチ)初めて発(ヒラ)けし時、高天(タカマ)の原なれる神の名は、天之御主神(アマノナカヌシ)。

次ぎに国稚(クニワカ)くして脂(アブラ)の如くして、海月(クラゲ)なす漂へる時、

葦芽(アシカビ)の如く萌え騰(アガ)る物によりて成れる神の名は宇摩志阿斯か(言+可)備比古遅神(ウマシアシカビヒコジ)。

次に天之常立神(アメノトコタチ)。この二柱もまた、独神となりまして、身を隠したまひき。

(「古事記」 国生み)

 

 

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