春の知らせ

先日、嬉しい知らせが舞い込みました。

“梅の花が咲きました!!しかも今まで以上にたくさん!!”

と、弾んだご主人の声。

水害対策として、ご自宅を1.2mほど嵩上げする工事をお世話になったお客様でした。

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昨年の3月初め、解体工事を始めようかとしている時でした。

敷地内に立つ一本の梅の木をふと見上げると、膨らみ始めた蕾が目に留まりました。

母屋を持ち上げる為に、邪魔になってしまうことを考え、伐採を予定していた木。

離れや倉庫だけでなく、いくつかあった樹木も全て撤去し、母屋だけが残る予定でした。

そんな状況で見つめる蕾。

どこからか寂しさがこみ上げてきました。

職人に残すことができないか問うと、避けながら作業しましょうと。

お客様にも残す方向をご提案すると、喜んでいただけた、そんな記憶があります。

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工事が進む3月下旬、花が咲きました。

まるで工事を見守ってくれているような花々は、とても可憐で、切らなくてよかったな、と今度はどこか安心感を覚えました。

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そんな思い出のある木。

今年は昨年と比べ物にならないくらい、見事に咲き誇った、そんな喜びのお電話でした。

春の知らせ。

思わぬ一報に心が弾んだ、そんな出来事でした。