工事前


最初に話があったときに、果たしていけるか?という思いはありました。
前々より、アパートのリフォームのプランはありましたが、物件は築30年の悲惨な物。

しかし、躯体は、鉄鋼造。しっかりしてる。

問題は、風呂だなあと考えていました。たまたま、昨年、カリフォルニアを旅したときに、友人の家が、シャワールームでして、そのことを思い出しました。

あれで良いじゃん。
現在のアパートの改善要望の第一位は、トイレ一体型のユニットバスtらしい。要は、洗い場が無い。洗うには、浴槽でシャワーを浴びるしかない。
日本が生んだ独特な和洋折衷システム。

割り切ろう。
家賃を高くするより、使いやすいシャワールームを。
狭いユニットバスを置くなら、リビングを広く。
風呂入りたければ、健康ランドに行けば良いじゃないか?
アメリカもヨーロッパもこういうスタイルでやってる。

ローコストで、機能的なアパートを、、、そんな思いで、プランニングが始まりました。



築30年の良くあるアパートです。

この状態で八室中、入居者はたったの一人。

悲惨でした。

錆錆でした。

内部は、2DK。4畳半と6畳。もちろん、日当たり悪い。

壁はボロボロでした。

床は抜けそう。

押入ぐらいの大きさのお風呂。泣ける。

こてこてです。

壁は、土壁。
 工事開始

ネーミングのバウハウスは、ドイツにあった有名なデザイン学校の名を取りました。
バウハウスが生んだ素晴らしい工業デザインは、実は、あなたの周りにも沢山あふれています。

ああいった機能的なイメージで、アパートを造りたいと願いつつ、プロジェクトはスタートしました。

足場を組みました。

畳を撤去。

ゴシゴシ綿壁を落とします。
がんばれ、川根。

下地が出ました。
下地はしっかりしてました。

キッチン、風呂は解体、撤去。
ほこりまみれ、すすまみれです。

配管を通します。

壁下地を作ります。

風呂場の配管も一新。

コレは、押入。
塗装仕上げに変えます。

壁は、珪藻土を塗りました。
これは、良かったですね。
防音効果もありました。

せっせと壁を塗ってます。

シャワールーム、下地ができました。
ここから、防水のFRPを施工します。

床下地ができました。

防音下地を施工後、床を張っていきます。
天然木の杉板です。
良い香りがします。

床の塗装は、植物性自然塗料。

こんな色です。

防水下地の後に、タイルの下地です。


完了しました。
防水は万全です。

タイルは、モザイクタイル。手間が掛かりました。

ドアは、アルミのパネル張り。
鍵もピッキング対策済み。
 キッチン

当初は、既製品を考えていましたが、、、
どうしても、気に入らない物がありました。

コンロにつく魚焼き器。
一人暮らしでいるか?という思いがありました。さらに、あれは使いにくく、洗いにくい。
拙宅は、システムキッチンの魚焼きは使わず、無煙のロースターをホームセンターで買ってきました。あれの方が使いやすい。

で、探したら、ないんですな。魚焼きなしのクックトップ。
あっても、貧乏くさい。

結局、ロスアンジェルスから輸入する事にしました。


ここにオリジナルのキッチンを付けます。

モザイクタイルを貼ります。

どうでしょうか?
水栓もこだわりました。

広いです。

下には、洗濯乾燥機をビルトイン。
スケルトン・キッチン。
ゴキブリがいる余地が無い。

これが、直輸入のクックトップです。

しゃれてるでしょう?
 シャワールーム

入り口横のレイアウトになりました。
ここも一つ、こだわりたい部分がありました。
壁は、シースルーにしたかった。不思議と海外の風呂もシースルーなんです。
圧迫感がないからでしょう。

しかし、意見が分かれますね。恥ずかしいとかいう人もいます。

ま、いいでしょう。

ワンルームだもん。自分しか居ないんだよ。

ついでにここは、洗濯物の乾燥室も兼ねています。


なかなかないでしょう、こんな水栓。

シャワールーム。開放感一杯。

シンクボウルもオリジナル。
オーダーで、打ち合わせを何回も重ね、完成しました。

便座カバーに注目。
トイレットホルダーも格好いいですよ。
 完成

で、こんな感じに出来ました。

自然素材を使ったおかげで、臭いも無し。間取りを広くして、風の通り道が出来たおかげで、快適で明るい空間が生まれました。
照明は全て、白熱灯のショップ仕様。

蛍光灯は一切使っていません。壁の珪藻土の陰影がすてきです。

理解出来る人に、入居してほしいなあと思いました。


イメージ一新。
エアコンももちろん付いています。

入り口は、御覧の通り。

外観は、こんな感じに仕上がりました。
通りががりの人に、新築?とか、聞かれます。

照明は、ショップ用。

壁には、ポスターでも貼りましょう。

押入も、こんなにお洒落になります。

ずーーんと広いです。

どっかのバーみたいな棚。

新素材の間仕切りドア。2メートル20センチの高さ。
 バウハウス・プロジェクトの今後

さーーて、楽しくなってきました。
こういうスタイルが、北近畿の地方都市で、受け入れられるか?

今後の動向が楽しみです。

老朽化したアパート、どんどん御依頼ください。

知恵を絞って、リノベーションしていきます。


(株)ヨネダ一級建築士事務所 + (株)アクエイジ

新着情報

●2004年春、お陰様で満室になりました。

お問い合わせ頂いたお客様、ながらくお待たせしました。
2005年4月中旬入居予定で1室空きがでます。


●2005年4月。申し訳ありません。すぐに予約が入り、満室になりました。


詳細は、(株)ヨネダ 0120-406-217まで