佇む空間

2016年11月13日

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ダブリンより空路3時間フィンランドの首都ヘルシンキに向かいました。

ムーミンの故郷で有名ですね。

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随分日照時間の短い季節に入っている感じで寒く薄暗い感じでした。冬季間は日照時間が全くない時期もあるそうです。夏は逆に白夜ですね。ヘルシンキでは市の埠頭の貨物ヤード跡地のウオーターフロントの開発、年金受給者・失業者サービスセンター(高齢者の為のサービスセンター)、世界に展開するプラントのバルブ・ポンプメーカーMetso社等を見て廻りました。

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(冒頭のヘルシンキ中央駅はエリエル・サーリネンによる設計)

街の中が緑地や公園が広がっておりサイクリングロードも随分と整備されておりました。鉄道跡地のサイクリングロードもありました。

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フィンランドといえば20世紀が生んだ世界的な建築家アルヴァ・アアルトが浮かんできます。旅程が決まった時にアアルトの自邸に行ってみたいと思いましたが、旅程前後に予定が詰まっており後泊するわけにもいかず「今回は無理かな。」と思っておりました。会社の建築系の若い社員の何人かは学生時代にアアルトの作品を観に当地まで足を運んでいます。

最終日の朝方に3時間ほど自由になる時間が出来ました。アアルト邸は午後から1時間おきに公開との事で無理でしたが朝食を済ませて同行していた家内とiPad miniを頼りに歩いてカンネッピ礼拝堂(KAMPIN KAPPERI)、フィンランデイアホール(FINLANDIA−TALO)、ミュージックセンター(MUSIKKITTALO)を見て廻りました。

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カンネッピ礼拝堂は北欧産の集成材を使い微妙に外光を取り入れる静粛な空間です。フィンランデイアホールは街の中心にある美しいトーロ湾に有り風景と融和した傑出した建物かと思います。そう、民族の誇りとフィンランドの国土への愛惜が感じられ、何時までも国民に愛される建物かと思います。ミュージックセンターはちょうどその日は幼稚園児ぐらいの子供のためのコンサートが始められようとしていました。黄色の安全服を身に纏った幼稚園児たちが賑やかに先生と三々五々集まって来ました。緑色の外観と地下に広がるすり鉢状の近代的なコンサートホールでした。入江とサイクリングロードと子供たちのためのコンサート、豊かなフィンランドの人たちの考え方やデザインを大事にする国民性を感じました。

旅程の中でテンペリアウキオ教会にも行きました。

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スオマライネン兄弟によって設計されました。教会は岩をくり抜いた中に作られ、上部はガラスがはめ込まれ外光が取り入れられとても明るいです。静かなこの空間で椅子に座り佇むとなんとも言えない静粛な気持ちになります。今回の旅行の中でもしばしば教会などに行きました。ガイドさんについて歩かずにパイプオルガンの音を聞きながら椅子に座り佇みました。空間の醸し出す雰囲気をゆっくりと味わいました。

 

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